車の色で保険料・維持費は変わる?赤・黒・白・シルバーを実際に比較した
「赤い車は保険料が高い」「黒は汚れが目立つから維持費がかかる」——車の色にまつわるコスト話はよく聞きますが、実際はどうなのでしょうか。
結論から言うと:自動車保険料は車の色では変わりません。ただし、再販価値(査定額)には色によって10〜20万円以上の差が出ることがあり、5年間で見ると色選びは重要な経済的判断です。
「赤い車は保険料が高い」は本当か?
結論:日本の自動車保険では、車の色は保険料の計算に使われません。
日本の任意保険・自賠責保険のどちらも、保険料の算定に「車の色」を使うシステムはありません。「赤い車は目立つから事故が多い」という話は存在しますが、保険会社の保険料には反映されていません。
保険料に影響する要素(色は含まれない)
| 要素 | 影響の大きさ |
|---|---|
| 等級(無事故割引) | 非常に大きい(最大63%割引) |
| 年齢・運転者条件 | 大きい |
| 型式別料率クラス(車種・モデル) | 中程度 |
| 使用目的(通勤・レジャー等) | 中程度 |
| 年間走行距離 | 中程度(テレマティクス型の場合) |
| 車の色 | なし |
色が「実際にコストに影響する」3つのポイント
保険料への影響はゼロですが、以下の3点では色がコストに関わります。
① 再販価値(査定額)の差:最大10〜20万円
車を売るときの査定額は、車の色によって異なります。市場の人気色かどうかが主な要因です。
人気色と不人気色の査定額の目安差(中古車市場)
| 色 | 市場での人気 | 査定額への影響 |
|---|---|---|
| ホワイト・パールホワイト | 高(定番人気) | プラス5〜15万円程度 |
| シルバー | 高(汚れ目立ちにくい・万人受け) | プラス3〜8万円程度 |
| ブラック | 中〜高(高級感・人気あり) | プラス5〜10万円程度 |
| グレー・ガンメタ | 中(落ち着いたデザイン) | ±0〜3万円程度 |
| レッド・ブルー(鮮やか系) | 低め(好みが分かれる) | マイナス5〜20万円程度 |
| イエロー・オレンジ | 低(個性的・ニーズが限られる) | マイナス10〜20万円程度 |
注意: 車種・年式・グレードによって差は変わります。人気車種のホワイトパールは高値がつきやすく、不人気色でも特定の車種では影響が小さい場合もあります。
5年乗って売るとき、同じ車で白と黄色を比べると10〜20万円以上の差が出ることもあります。
② 色あせ・塗装メンテナンスコストの差
紫外線による色あせやすさは色によって異なります。
| 色の種類 | 色あせやすさ | 対策コストの目安 |
|---|---|---|
| ホワイト・シルバー | 比較的あせにくい | コーティング年1〜2万円程度 |
| レッド・ブルー(鮮やか系) | あせやすい | コーティング年1〜3万円、タッチアップ頻度高め |
| ブラック | 傷が目立つ・熱吸収大 | コーティング年1〜3万円(傷隠しも必要) |
| パールホワイト | 傷が目立つ(パール層の補修が高額) | 補修費が高め:ドア1枚3〜8万円 |
5年間でのメンテナンスコスト差の目安:シルバーと赤を比べると3〜10万円程度の差が出ることも。
③ 洗車・汚れの目立ちやすさ(間接コスト)
| 色 | 汚れの目立ちやすさ |
|---|---|
| シルバー | 最も目立ちにくい(洗車頻度を減らしやすい) |
| ホワイト | 砂・泥汚れが目立つ |
| ブラック | 水垢・ホコリが非常に目立つ |
| レッド | 黄砂・水垢が目立つ |
洗車1回あたり1,000〜3,000円として、シルバー(月1回)と黒(月2〜3回)を比べると、年間1〜5万円の差が出ることもあります。
5年間の「色によるコスト差」まとめ
人気色(白・シルバー)と不人気色(赤・黄系)を比べた場合の5年間トータルの差額目安:
| コスト要因 | 人気色(白・銀) | 不人気色(赤・黄) | 差額の目安 |
|---|---|---|---|
| 保険料 | 変わらない | 変わらない | 0円 |
| 洗車・コーティング | 年1〜2万円 | 年2〜4万円 | 5年で5〜10万円 |
| 色あせ補修 | ほぼなし | 5年で1〜5万円 | 1〜5万円 |
| 売却時の査定額 | 高め | 低め | 10〜20万円差 |
| 5年間の合計差額目安 | — | — | 16〜35万円 |
保険料は変わらないものの、5年間で見ると16〜35万円程度の差が生じる可能性があります。
色選びで損しないための判断基準
① 売却・乗り換えを前提にしているなら人気色を選ぶ
5年以内に売る予定があるなら、白・シルバー・黒が無難です。査定額の差は最も大きなコスト要因です。
② 長期保有(10年以上)なら好みで選んでよい
10年以上乗り続けるなら、査定額への影響は相対的に小さくなります。日々の満足感・気持ちよさで選ぶのも合理的です。
③ 特別色(OP色)は購入時コストも確認
メーカーオプションの特別色(パールホワイト、ツートーン等)は、購入時に3〜8万円の追加費用がかかる場合があります。人気色でも購入時のOP代を含めてトータルで計算することが重要です。
車の総コストを正確に計算する
色の選び方は維持費の一部ですが、車全体の年間コスト(税金・保険・車検・燃料費・駐車場代)を合わせて把握することが重要です。
まとめ
- 車の色は自動車保険料に影響しない(日本の保険制度では色を考慮しない)
- 色が影響するのは「再販価値・洗車コスト・色あせコスト」の3点
- 白・シルバーは再販価値が高く、売却時に10〜20万円の差が出ることも
- 赤・黄系などの個性的な色は洗車・補修コストも高くなりやすい
- 5年間トータルでは人気色と不人気色の差が16〜35万円に達することも
- 長期保有(10年以上)なら好みで選ぶのも合理的
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本記事の査定額・コスト差はあくまで目安です。実際の査定額は車種・走行距離・状態・時期・地域によって大きく異なります。