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残クレで3年後に乗り換えると総額はいくら?継続より高くなるケースを試算

公開: 2026年04月11日

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残クレで3年後に乗り換えると総額はいくら?継続より高くなるケースを試算

「月々が安いから」と残価設定ローン(残クレ)を選び、3年ごとに新しい車へ乗り換え続ける——このパターン、実は総支払額が通常ローン+長期保有より大幅に高くなるケースがほとんどです。

この記事では、残クレで3年乗り換えを繰り返した場合の総コストを試算し、継続保有との差額を具体的に示します。


残クレで3年乗り換えのコスト構造

残クレの仕組みを簡単におさらいします。

  • 車両価格のうち「残価(将来の買取予定額)」を最終回払いに据え置く
  • ローンを組むのは「車両価格 − 残価」の部分だけ
  • 3年後に「返却・一括払い・再ローン(乗り換え)」の3択

**「月々が安い → 3年後に乗り換え → また残クレ」**を繰り返すと、毎回の諸費用と金利が積み重なり、総コストが膨らみます。


試算:残クレ3年×2回 vs 通常ローン6年

条件設定

項目 数値
車両価格 300万円
残価(3年後) 120万円(40%)
ローン金利(残クレ) 年3.9%(ディーラーローン相場)
通常ローン金利 年2.0%(銀行マイカーローン)
比較期間 6年間

パターンA:残クレ3年×2回(乗り換えループ)

1回目の残クレ(0〜3年)

  • ローン対象額:300万円 − 120万円 = 180万円
  • 月々の返済額目安:約5.4万円(36回払い・金利3.9%)
  • 3年間の支払い総額:約194万円
  • 3年後の処理:新車(同価格300万円)に乗り換え、前の残価(120万円)は下取り充当

2回目の残クレ(3〜6年)

  • 新車300万円を同条件で再契約
  • 乗り換え時の諸費用(登録・代行・任意保険の乗り換え等):約15〜20万円
  • 3年間の支払い総額:約194万円

パターンAの6年間合計:

内訳 金額
残クレ1回目 支払い 約194万円
残クレ2回目 支払い 約194万円
乗り換え諸費用(2回目) 約15〜20万円
合計 約403〜408万円

※6年後も残クレが残るため、7年目以降も引き続き支払いが発生します。「6年で完全に支払い終わる」わけではありません。


パターンB:通常ローン6年(1台を乗り続ける)

  • ローン対象額:300万円(全額)
  • 月々の返済額目安:約4.4万円(72回払い・金利2.0%)
  • 6年間の支払い総額:約317万円

パターンBの6年間合計:317万円


差額の比較

パターン 6年間総支払い
残クレ3年×2回(A) 約403〜408万円
通常ローン6年(B) 約317万円
差額 約86〜91万円(Aの方が高い)

残クレで3年ごとに乗り換えを繰り返すと、通常ローンで乗り続けるより6年間で約90万円多く払うことになります。


なぜ差が生まれるのか

理由① 金利が高い

ディーラー残クレの金利は年3〜6%程度が一般的で、銀行マイカーローン(年1〜3%)より高め。残価部分は据え置きでも、その金利は「残価×期間」で引き続き発生します。

理由② 乗り換えのたびに諸費用がかかる

新車購入時には以下の費用が毎回かかります:

  • 自動車取得関連費用(登録、自賠責等):10〜15万円
  • 代行手数料・納車費用:3〜5万円
  • カーナビ・オプション費用(新車購入に合わせて買いがち):10〜30万円

理由③ 残価の設定が売却相場より低い場合がある

「残価120万円」と設定されていても、実際の市場での買取価格が150万円の場合、その差額30万円はディーラー(販売会社)の利益になります。自分で売れば高く売れた可能性がある分、損をしています。


残クレが得になるケースはあるか

残クレが通常ローンより得になるケースは限られます。

残クレが有利になる条件:

  • 残価が市場相場通りまたはそれ以上に設定されている
  • 3年後に同ディーラーで買い替えを前提にしている(ディーラー側が有利条件を設定しやすい)
  • 金利がキャンペーン等で0〜1%程度に設定されている(メーカー系特別金利)

メーカー公式の超低金利キャンペーン(0.9%など)と組み合わせる場合は、残クレでも有利になることがあります。ただし、乗り換え諸費用や残価の設定方法はよく確認が必要です。


残クレとカーリースはどう違う?

「月額が安い」「3年で乗り換え」という点ではカーリースに似ていますが、コスト構造が異なります。

項目 残クレ カーリース
月額の内訳 元本+金利 元本+金利+税金+車検等
乗り換え時の手間 手続きが都度必要 満了後にそのまま乗り換え可
総コストの透明性 残価・金利次第で変動 契約時に確定
走行距離制限 なし(残価に影響) あり(超過で追加費用)

リースと残クレの総コスト比較は「カーリースvs残クレ、月々が同じなら5年後の総額はどう違う?」で詳しく解説しています。


残クレを検討する前に確認すること

  1. 金利を確認する:キャンペーン金利と通常金利は別物。金利が2%超なら銀行ローンとの比較を
  2. 残価の設定根拠を確認する:「なぜこの残価か」をディーラーに聞いてみる
  3. 諸費用を総額で試算する:月額だけで判断せず、3〜6年間の総支払額を比較する
  4. 乗り換え前提かどうかを決める:長期保有なら通常ローンの方が有利なことが多い

残クレの仕組みと注意点は「残クレ(残価設定ローン)で損する人の典型パターン3つ」もあわせてご覧ください。


まとめ

比較項目 残クレ3年×2回 通常ローン6年
6年間の総支払い 約403〜408万円 約317万円
月々の支払い 約5.4万円 約4.4万円
乗り換え諸費用 15〜20万円(2回目) なし
6年後の状況 引き続き支払い継続 完済済み

「月々が安い」だけに注目すると、残クレの3年乗り換えループは6年間で約90万円割高になるケースがあります。

ローンを組む前に、総支払額と金利をしっかり比較することが重要です。


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本記事の試算はあくまで目安です。実際の金利・残価・諸費用は車種・ディーラー・契約時期によって異なります。

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