EV(電気自動車)の電気代は月いくら?ガソリン代と比較
EVに乗り換えを考えたとき、最も気になる「月々の電気代はいくらになるか」を走行距離・電費・充電方法別に計算します。
結論:年間1万km走行・自宅充電(夜間料金)なら月の電気代は約2,500〜3,500円です。ガソリン車(燃費15km/L・170円/L)の月約9,400円と比べると、月6,000円・年間約7万円の節約になります。
EVの電気代の計算式
月間電気代 = 月間走行距離 ÷ 電費(km/kWh) × 電力単価(円/kWh)
例:月833km(年1万km)走行・電費7km/kWh・電力単価25円/kWhの場合
- 消費電力:833 ÷ 7 ≈ 119kWh
- 月間電気代:119 × 25円 ≈ 約2,975円
走行距離×電費別の月間電気代早見表
自宅充電(夜間割引プラン:約20円/kWh)
| 月間走行距離 | 電費6km/kWh | 電費7km/kWh | 電費8km/kWh |
|---|---|---|---|
| 500km | 約1,670円 | 約1,430円 | 約1,250円 |
| 833km(年1万km) | 約2,780円 | 約2,380円 | 約2,080円 |
| 1,250km(年1.5万km) | 約4,170円 | 約3,570円 | 約3,130円 |
| 1,667km(年2万km) | 約5,560円 | 約4,760円 | 約4,170円 |
自宅充電(通常料金:約30円/kWh)
| 月間走行距離 | 電費6km/kWh | 電費7km/kWh | 電費8km/kWh |
|---|---|---|---|
| 500km | 約2,500円 | 約2,140円 | 約1,880円 |
| 833km(年1万km) | 約4,165円 | 約3,570円 | 約3,125円 |
| 1,250km(年1.5万km) | 約6,250円 | 約5,360円 | 約4,690円 |
| 1,667km(年2万km) | 約8,335円 | 約7,140円 | 約6,250円 |
外出先の急速充電(約40〜50円/kWh)
| 月間走行距離 | 電費7km/kWh(45円/kWhで計算) |
|---|---|
| 500km | 約3,210円 |
| 833km(年1万km) | 約5,360円 |
| 1,667km(年2万km) | 約10,710円 |
主要EVの実電費の目安(2026年)
| 車種 | カタログ電費 | 実電費目安 |
|---|---|---|
| 日産リーフ(40kWh) | 6.3km/kWh | 5.5〜6.5km/kWh |
| 日産リーフ e+(62kWh) | 5.9km/kWh | 5.5〜6.5km/kWh |
| テスラ モデル3(スタンダード) | 8.0km/kWh | 6.5〜7.5km/kWh |
| テスラ モデルY | 7.2km/kWh | 5.5〜7.0km/kWh |
| 日産アリア(65kWh) | 6.2km/kWh | 5.5〜6.5km/kWh |
| BYD ATTO3(58.56kWh) | 6.0km/kWh | 5.0〜6.5km/kWh |
実電費はカタログ値より10〜20%低くなるのが一般的です。冬場は暖房使用で電費がさらに15〜30%低下することがあります。
EVの電気代とガソリン代の比較
月間走行距離833km(年1万km)・ガソリン170円/Lで比較。
| 比較項目 | EV(自宅夜間充電) | EV(通常料金) | ガソリン車(燃費15km/L) |
|---|---|---|---|
| 月間燃料費 | 約2,380円 | 約3,570円 | 約9,430円 |
| 年間燃料費 | 約28,560円 | 約42,840円 | 約113,160円 |
| ガソリン車との差(年間) | 約84,600円節約 | 約70,320円節約 | — |
あなたの走行距離でのEV vs ガソリン車の総コストを計算してみましょう
車両価格差・補助金・走行距離・電費・維持費の差をすべて含めた総コストと損益分岐点を計算できます。
自宅充電の設備費用
EVのコストを考えるとき、自宅充電設備の導入費用も忘れずに計算しましょう。
| 充電方法 | 充電速度 | 導入費用 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 普通コンセント(100V) | 約1.4kW | 0円 | 延長コードで可能。充電が遅い(1時間で約8km分) |
| 普通充電器(200V) | 約3kW | 5〜15万円 | 1時間で約20km分。最も一般的 |
| 大容量普通充電器(6kW) | 約6kW | 10〜20万円 | 1時間で約40km分 |
戸建て住宅なら200V充電器(工事費込み10〜15万円程度)を設置することで、夜間充電に十分対応できます。
集合住宅の場合は管理組合の許可が必要で、設置できないケースも多いです。その場合は外出先の急速充電がメインになり、電気代コストが上がります。
冬の電気代:EVは冬に電費が悪化する
EVの電費は気温の影響を大きく受けます。
| 季節 | 電費の変化 | 月間電気代への影響(年1万km換算) |
|---|---|---|
| 春・秋 | 基準(7km/kWh) | 約3,570円(30円/kWh) |
| 夏(冷房使用) | 約5〜10%低下 | 約3,750〜3,970円 |
| 冬(暖房使用) | 約15〜30%低下 | 約4,100〜5,100円 |
寒冷地では冬の電費低下が顕著で、月間電気代がガソリン代に近づくケースがあります。
EVの電気代を節約する3つの方法
1. 夜間電力プランに変更する
多くの電力会社は夜間(23時〜翌7時頃)の電力単価が安いプランを提供しています。昼間30〜35円/kWhの電気代が、夜間は18〜25円/kWhになることがあります。EVユーザーの多くは夜間充電に切り替えることで年間1〜2万円節約しています。
2. 回生ブレーキを積極的に使う
EVにはアクセルを離すだけで減速しながら発電する「回生ブレーキ」が搭載されています。フットブレーキより回生ブレーキを積極的に活用することで電費が5〜15%改善します。
3. 急速充電の使用を減らす
急速充電は通常40〜50円/kWhと割高です。普段使いは自宅の普通充電にし、長距離時のみ急速充電を使うことで月間電気代を抑えられます。
まとめ
| 充電条件 | 年間1万km走行の月間電気代 | ガソリン車(燃費15km/L)との差 |
|---|---|---|
| 自宅・夜間プラン(20円/kWh) | 約2,380円 | 月7,050円安 |
| 自宅・通常(30円/kWh) | 約3,570円 | 月5,860円安 |
| 急速充電メイン(45円/kWh) | 約5,360円 | 月4,070円安 |
いずれの条件でもガソリン車より電気代は安くなりますが、自宅充電設備があるかどうかで年間1〜2万円の差が生じます。EVへの乗り換えを検討するなら、自宅の充電環境の確認が最初のステップです。
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本記事の電力単価・電費の目安は2026年3月時点の情報です。実際の数値は契約プラン・車種・走行環境によって異なります。