車コスト最適化ナビ
EV電気自動車ガソリン車維持費比較

EVとガソリン車、何年乗ると元が取れる?損益分岐点を計算

公開: 2026年03月23日

この記事のツール

自分の条件で計算してみる(無料)

EVとガソリン車、何年乗ると元が取れる?損益分岐点を計算

「EVは維持費が安いと聞くけど、車両価格が高い分を何年で回収できるのか」——EVを検討している人が最初に知りたいのはここです。

結論:一般的な条件では、EVはガソリン車との価格差を7〜10年で回収できるケースが多いです。ただし補助金・走行距離・電気代によって大きく変わります。


比較の前提:同クラスの車種で比べる

EVとガソリン車の比較でよくある落とし穴は、「グレードが違う車同士」を比べることです。ここでは同クラスのコンパクトカーで比較します。

項目 EV(コンパクトカー) ガソリン車(コンパクトカー)
車両本体価格(目安) 400万円 250万円
補助金(2026年度目安) 65万円 なし
実質購入価格 335万円 250万円
価格差 85万円(EV高い)

※補助金額は国の「クリーンエネルギー自動車補助金」の目安。実際の金額は車種・申請状況による。


年間の燃料費比較

燃料費はEVが大幅に安くなります。

試算条件

  • 年間走行距離:1万2,000km
  • ガソリン価格:175円/L
  • 燃費(ガソリン車):16km/L
  • 電気代:30円/kWh
  • 電費(EV):7km/kWh(実用値)

計算結果

EV ガソリン車
年間燃料費 1.2万km ÷ 7km/kWh × 30円 = 約5.1万円 1.2万km ÷ 16km/L × 175円 = 約13.1万円
年間差額
EVの節約額 年間約8万円

維持費の差(税金・車検)

EVはガソリン車より維持費でも有利な部分があります。

項目 EV ガソリン車 差額/年(目安)
自動車税 約3.6万円(エコカー減税後) 約3.6万円(1,500cc以下) ほぼ同等
重量税 免税(初回車検まで) 約1万円/年 EVが約1万円安
エンジンオイル交換 不要 年2回・約1.5万円 EVが約1.5万円安
ブレーキパッド 交換頻度が少ない(回生制動) 通常頻度 EVが若干安

維持費の差は年間約2.5〜3万円程度(燃料費を除く)。


損益分岐点の計算

初期費用の差(85万円)を、年間の節約額で回収する年数を計算します。

節約項目 年間節約額(目安)
燃料費(電気代 vs ガソリン代) 約8万円
維持費(重量税・エンジンオイル等) 約2.5万円
年間合計節約額 約10.5万円

損益分岐点 = 85万円 ÷ 10.5万円/年 ≈ 約8年

この条件では、EVは購入後約8年で総コスト面でガソリン車と並び、それ以降は有利になります。

自分の走行距離・電気代でシミュレーションする

年間走行距離・電気代・ガソリン価格を変えるだけで、あなたのケースでの損益分岐点を確認できます。

→ 総保有コスト計算ツールで試算する(無料)


損益分岐点に影響する要素

走行距離が多いほどEVが有利

年間走行距離が増えると燃料費の節約額が大きくなり、損益分岐点が早まります。

年間走行距離 燃料費節約(目安) 損益分岐点(目安)
8,000km 約5.3万円 約12年
12,000km 約8万円 約8年
20,000km 約13.3万円 約5年

年間2万km走るユーザーにとって、EVは約5年で元が取れます。

深夜電力・自宅充電でさらに有利に

深夜料金(約15〜20円/kWh)で充電できる場合、電気代はさらに半額程度になります。

  • 深夜充電の場合の年間燃料費:約2.6万円(通常料金比で約2.5万円追加節約)
  • 年間節約額合計:約13万円
  • 損益分岐点:85万円 ÷ 13万円 ≈ 約6.5年

EVが向いているケース・向いていないケース

EVが向いているケース

  • 年間走行距離が1.5万km以上
  • 自宅に充電設備を設置できる
  • 10年以上同じ車に乗る予定
  • 近距離(100km以内)のメインユースが多い

ガソリン車の方が向いているケース

  • 年間走行距離が8,000km以下(元が取れるまでに時間がかかる)
  • 長距離・遠出が多い(充電インフラが不安)
  • 購入後5年以内に乗り換える予定
  • マンション住まいで自宅充電が難しい

バッテリー交換費用も視野に入れる

EVの長期保有で注意が必要なのがバッテリーの劣化と交換費用です。

項目 目安
バッテリー容量の劣化 10年で80〜85%程度が一般的
バッテリー交換費用 数十万〜100万円超(車種による)
メーカー保証 多くは8〜10年・16万km(要確認)

10年以内に保証が切れた後のバッテリー費用は、損益分岐点の計算を変える可能性があります。長期保有を前提とする場合は保証内容の確認が重要です。


まとめ:年間1.2万km走るなら約8年で元が取れる

補助金込みの価格差85万円を、年間約10万円の節約で回収するのに約8年かかります。走行距離が多いほど・自宅充電できるほど損益分岐点は早まります。

10年以上乗る予定で、年間走行距離が多いユーザーにとってEVはコスト面でも有望な選択肢です。

あなたの走行距離と電気代で計算してみてください

条件を変えるだけで損益分岐点がリアルタイムで更新されます。

→ 総保有コスト計算ツールを使う(無料)


関連記事


本記事の数値はあくまで目安です。補助金額・電気代・ガソリン価格・バッテリー性能は時期・車種・契約内容によって大きく異なります。購入前は必ずメーカー・販売店に最新情報をご確認ください。

次のステップ

あなたの条件で計算してみましょう

数値を入力するだけで、リースと購入の総コストをリアルタイムで比較できます。

比較ツールを使う(無料)