カーリースvs購入、10年乗るならどっちが得?損益分岐点を計算
「同じ車に10年乗り続けるなら、リースと購入どちらが安いのか」——この答えは、5年比較とは大きく異なります。
結論:10年乗る前提では、購入(ローン)の方が総コストで100万円以上安くなるケースがほとんどです。 ローン完済後の「維持費だけの期間」がリースとの大きな差を生みます。
なぜ長期になると購入が逆転するのか
カーリースの月額には、車両コストが「ローンの利息より少なく」設定されている場合があります。しかし購入の場合、ローンが完済された後は維持費のみで車に乗り続けられます。
- リースは10年間ずっと月額を払い続ける
- 購入は5年でローン完済 → 6年目以降は維持費だけ
この「維持費だけ期間」がリースとの差を広げます。
10年間の総コスト比較(試算)
比較条件
| 項目 | 購入(ローン) | カーリース |
|---|---|---|
| 車両価格 | 250万円 | ― |
| 頭金 | 50万円 | 0円 |
| ローン元本 | 200万円 | ― |
| ローン金利 | 年3.9% | ― |
| ローン期間 | 5年(60ヶ月) | ― |
| リース月額 | ― | 3.5万円 |
| リース期間 | ― | 5年×2回契約 |
| 維持費(月額) | 1.5万円 | 1.5万円 |
※リースは5年契約を2回繰り返す前提(同条件で更新)
購入(ローン)の10年間コスト
| 期間 | 内訳 | 小計 |
|---|---|---|
| 0年目 | 頭金 | 50万円 |
| 1〜5年目 | ローン返済(3.7万×60ヶ月)+ 維持費(1.5万×60ヶ月) | 312万円 |
| 6〜10年目 | 維持費のみ(1.5万×60ヶ月) | 90万円 |
| 10年合計 | 約452万円 |
月々平均:約3.8万円
カーリースの10年間コスト
| 期間 | 内訳 | 小計 |
|---|---|---|
| 1〜5年目 | リース(3.5万×60ヶ月)+ 維持費(1.5万×60ヶ月) | 300万円 |
| 6〜10年目 | リース(3.5万×60ヶ月)+ 維持費(1.5万×60ヶ月) | 300万円 |
| 10年合計 | 600万円 |
月々:5万円(固定)
差額の比較
| 購入(ローン) | カーリース | 差額 | |
|---|---|---|---|
| 10年間の総コスト | 約452万円 | 600万円 | 約148万円 |
| 月々の平均負担 | 約3.8万円 | 5万円 | 約1.2万円/月 |
10年間で購入の方が約148万円安いという結果です。
あなたの条件で10年の差額を確認する
車両価格・頭金・ローン金利・リース月額を入力するだけで、5年・10年の総コストをリアルタイムで比較できます。
損益分岐点:何年目でリースと購入は逆転するか
5年比較ではリースが有利でしたが、どこで逆転するか計算します。
上記の条件(リース月額3.5万・ローン月額3.7万・頭金50万・維持費1.5万)では:
- 5年時点:リース300万 vs 購入362万 → リースが62万安い
- 6年目以降:リースは+5万円/月、購入は+1.5万円/月
- 差が縮まる速度:月3.5万円ずつ購入が追い上げ
- 約6年8ヶ月(約80ヶ月)時点で逆転
つまり、7年以上乗るなら購入、7年未満で乗り換えるならリースが有利というのがこの条件でのおおよその損益分岐点です。
損益分岐点に影響する要素
損益分岐点は条件によって変わります。
| 条件の変化 | 損益分岐点への影響 |
|---|---|
| ローン金利が高い | 購入の損益分岐点が遅くなる(リースが有利な期間が延びる) |
| リース月額が安い | リースが有利な期間が延びる |
| 頭金が多い | 購入の総コストが下がり、損益分岐点が早まる |
| 購入後の中古売却益 | 実質的な購入コストが下がり、購入がより有利 |
10年乗る前提でリースを選ぶメリットはあるか
総コスト面では購入が有利ですが、リースにも長期利用での利点があります。
- 5年ごとに新車に乗り換えられる(同じ総費用でも常に新しい車に乗れる)
- メンテナンスコストの予測がしやすい(フルメンテプランなら修理費の不確実性なし)
- 10年で1回も車検・税金手続きをしなくてよい(フルメンテプランの場合)
「総コストより常に新しい車に乗ることを優先する」という場合はリースに合理性があります。
まとめ:10年乗るなら購入が約150万円有利
同じ車に10年乗り続ける前提では、購入(ローン)の方がリースより総コストで大きく有利です。ローン完済後の維持費だけ期間がコスト差を生みます。
ただし「7年未満で乗り換える可能性がある」「常に新車に乗りたい」「初期費用を抑えたい」場合はリースも合理的な選択肢です。
自分の使用年数で損益分岐点を確認する
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本記事の試算はあくまで目安です。リース料・ローン金利・維持費は契約内容・車種・使用状況によって異なります。