カーリースで事故を起こしたらどうなる?費用負担と手続きを解説
「リース中に事故を起こしたらどうなるの?」は、カーリースを検討・利用している方からよく寄せられる疑問です。
結論:リース中の事故は、基本的に任意保険で対応できます。 マイカー購入の場合と大きく変わりません。ただし、リース特有の注意点として「全損(廃車)になった場合の残債処理」と「修理中も月額リース料の支払いが続く」点は把握しておく必要があります。
事故後の基本的な流れ
1. 事故直後
- 安全を確保(車を安全な場所に移動、ハザードランプ点灯)
- 警察に連絡(物損・人身問わず必須)
- 任意保険会社に連絡
- リース会社に連絡(リース車両の事故のため報告義務がある)
リース会社への連絡が遅れると、後の手続きがスムーズにいかない場合があります。契約書に記載の連絡先へ速やかに連絡しましょう。
修理費の負担:任意保険が基本
任意保険に加入している場合
| 損害の種類 | 対応する保険 |
|---|---|
| 相手の車・建物への損害 | 対物賠償(任意保険) |
| 相手のケガ・死亡 | 対人賠償(任意保険) + 自賠責保険 |
| 自分のリース車の修理 | 車両保険(任意保険) |
| 自分のケガ | 人身傷害(任意保険) |
リース車の修理費も「車両保険」で対応できます。ただし免責金額(自己負担額)が設定されている場合は、その分は自己負担です。
車両保険に加入していない場合
車両保険がない場合、リース車の修理費は全額自己負担になります。相手が100%悪い事故(もらい事故)であれば相手の保険で対応できますが、過失割合がある場合は自己負担分が発生します。
リース契約時に任意保険(特に車両保険)への加入を推奨・義務化しているリース会社もあります。契約書を確認してください。
リース特有の注意点①:修理期間中も月額料金が発生する
マイカーと大きく異なる点がここです。
リース車が修理に出ている期間中も、月額リース料の支払いは継続します。
修理期間が1ヶ月なら1ヶ月分のリース料(例:3万円)が発生し続けます。代車費用(保険対応でなければ自己負担)と合わせると、思わぬ出費になることがあります。
代車費用
| 状況 | 対応 |
|---|---|
| 任意保険に代車特約がある | 保険会社が代車を手配・費用負担 |
| 代車特約がない | 自己負担(1日2,000〜5,000円が目安) |
| 相手の過失100%のもらい事故 | 相手の保険で代車費用が出ることが多い |
代車特約は年間1,000〜3,000円程度の追加保険料で加入できることが多く、リース利用者には特に推奨されます。
リース特有の注意点②:全損(廃車)になった場合
事故の損傷がひどく「修理費 > 車両価格」となり廃車(全損)になった場合、通常の自動車保険では車両の時価額(中古市場での価格)が支払われます。
しかしリース車の場合、問題になるのは残リース料(残りの月数分)とのギャップです。
具体的なリスク例
- 車両価格200万円、リース残り3年・月額3万円(残リース料108万円)
- 5年落ちの中古市場価格:120万円
- 車両保険の支払い:120万円(時価額)
- リース残債:108万円(支払い済み分は別途精算)
この場合、120万円で108万円の残債を支払うことになり、差額12万円が残ります。ただし残価(契約終了時の予定残存価値)の扱いはリース会社によって異なるため、個別に確認が必要です。
GAP保険(残クレ・リース向け保険)
全損リスクに備えるため、「GAP保険」(ギャップ保険)を提供しているリース会社や保険会社があります。ローン・リース残高と車両価値の差額を補償するものです。フルローン・高額車のリースの場合は検討に値します。
事故後に等級が下がると保険料はどうなる?
リース車両の修理に車両保険を使った場合(1等級ダウン)や対物・対人事故で保険を使った場合(3等級ダウン)は、翌年からリース月額に含まれる保険料(または別途支払いの任意保険料)が上がります。
等級ダウン後の保険料増加については、別記事で詳しく解説しています。
事故時のチェックリスト
事故直後:
- 安全確保・警察連絡
- 任意保険会社に連絡(24時間対応窓口へ)
- リース会社に連絡
- 相手方の情報(氏名・連絡先・車のナンバー・保険会社)を記録
- 現場写真を撮影
修理中:
- 代車の手配(保険 or 自費)
- 修理工場の選定(リース会社指定の場合あり)
- 修理費用と保険対応範囲の確認
修理完了後:
- 修理内容の確認
- 次年度の保険料変化を確認
まとめ
| 状況 | 費用負担 |
|---|---|
| 自分の過失がある事故(任意保険あり・車両保険あり) | 免責金額のみ自己負担 |
| もらい事故(自分の過失なし) | 相手の保険で対応 |
| 自分の過失あり・車両保険なし | 修理費全額自己負担 |
| 修理期間中 | リース月額は継続発生(代車は保険 or 自費) |
| 全損時 | 残債とのギャップに注意 |
リース中の事故への備えとして最も大切なのは、車両保険+代車特約を含む任意保険に加入しておくことです。
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本記事の費用はあくまで目安です。実際の保険対応・費用はリース会社・保険会社・事故の状況によって異なります。